院の状況によって変化する「取るべき戦略」

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突然ですが僕は「戦術」と「戦略」の話が大好きです。笑

 

今日は治療院経営において、どれだけ優れた戦略でも、

自分達の院の状況によっては、逆効果になるかも知れないよ、っていう

話をしていきたいと思います。

 

 

そもそも「戦術」と「戦略」の違いって何さ?

 

ざっくり言うと、「戦術」とは敵対した相手をどんな技術で倒すか?みたいな話です。

 

目の前に倒すべき敵がいたとして、あなたがその敵を柔道で倒すか、空手で倒すか、

フェイントで翻弄して倒すのか、力押しで倒すのか?

 

これらは全て戦術の話です。

 

治療院で言うと、目の前に来てくれた患者さんに対して「どんな問診をするのか?」、

「どんな手技で治すのか?」みたいな話になります。

 

それに対して「戦略」とは、そもそもどのような状況で敵と相対するか?みたいな話です。

 

例えば倒すべき敵が10人いるなら、こちらは仲間を50人用意して、囲い込める状況を

用意してから、その場所で倒すみたいな。(卑怯じゃない!勝つための戦略だ!笑)

 

相手が1人のボスと1000人の仲間が居て、こっちには仲間が300人しかいないから、

相手側の兵士と交渉し、裏切り者を用意してボスを戦場ではなく家で暗殺してもらうとか。

(ちょっと物騒な話になってしまいましたが・・・)

 

治療院で言えば、「そもそもどの立地に院を建てるか?」

「単価はいくらで集客するのか?」「スタッフの配置人数は適切か?」

みたいな話になります。

 

このように、いかに勝ちやすい状況を作るか?

本来なら勝てない相手に、どういう状況であれば勝ち目を見つけられるか?

 

みたいなことを考えるのが「戦略」になります。

 

そして、当たり前ですが勝率を上げたいのであれば

(治療院経営の場合、売上を上げたいのであれば)

「戦術」にこだわるよりも、「戦略」にこだわったほうが影響が大きいのです。

 

 

あなたの院の状況はどっち??

 

では、本題に入りましょう。

 

全ての経営戦略をここで話すことはとても不可能なので、

極端な2つの例を紹介したいと思います。

(というか、僕自身世界中に無数にある経営戦略の全てなんて知りません。汗)

 

 

院の売上が低下している場合

 

例えば、売上が低下し収益も下がっている状況の院があったとしましょう。

 

この院が取るべき戦略は、基本的にはコストカット系統の戦略を

多くとっていくことになります。

 

間違っても一発逆転を狙って「チラシを10万枚配ろう!」なんて

やってはダメです。

 

ただでさえ収益の低下で資源が減少しているのですから、

残り少ない資源を1点投下なんてしてはいけません。

 

やはりこの時期にするのであれば、

余計な保険料を削減したり、古くなった店舗の家賃交渉をしたり、

最悪スタッフのリストラも視野に入れてくるようになります。

 

ともかく固定費を減らし、体力の低下を避けるのです。

 

そして、売上の根幹に関わる既存患者へのフォローを徹底し、

集客コストのかからない「紹介法」などを強めにやっていきます。

 

このように、売上が低下している時期には少しでも体力の低下を

避け、同じ売上でも院にお金が残るようにしなければなりません。

 

そうすれば、だんだんと資金に余裕が出来てくるので、そこで

また別の段階の戦略に移行していきましょう!

 

 

院の売上が上昇している場合

 

このような場合では、浮いた資金を新しい集客の導線に

投資するような、再投資型の戦略を繰り返していくことになります。

 

余力があるうちに多くの集客経路を確保し、自院をブランディング化し、

さらに売上をあげて行くという方法です。

 

この時期には広告費がかかるため手元にそれほどお金が残りませんが、

投資によって拡大したビジネスのおかげで、投資を一旦ストップすれば、

一気に手元に利益が残り出すようになります。

 

意外に思うかも知れませんが、中小企業は一度成長を止めると、

次に大きく成長出来るのには結構な時間がかかります。

 

つまり1度捉えた波で大きくブランディング化させることに成功しないと、

流れが変わった時にかなり苦労するハメになるケースが多いのです。

 

売上があがっているから、いざという時のために手堅く内部留保を

増大させよう!!なんて保守的な戦略をこの時期に取ってしまうと、

あとから苦労するかも知れませんね。

 

 

あなたには何パターンのストックがありますか?

 

あなたの院の時期にあった戦略というものは沢山あります。

 

例えば立ち上げ当初のスタートアップ戦略はまた別モノですし、

新規製品導入などの導入戦略、もしくは撤退戦略などもあったりします。

 

もちろん、全ての戦略があなたのケースに適応して上手くいくとは限りませんが、

過去に上手くいった人が多いからこそ戦略として残っているのです。

(上手くいく「確率は高い」ってことですね^^)

 

この戦略のストックが増えると、経営に関して相当な気持ちの余裕が生まれますので、

是非いろいろと探されてみてはいかがでしょうか?

 

それでは!

 

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