治療院とは、ぶっちゃけるとそれほど顧客の維持率が高い業界ではありません。
もちろん単価が極端に安い院であれば、1度来てくれれば、それから数年くらいずっと通ってくれる患者さんがチラホラと出てくるのも事実です。
ですから、治療院の先生の中には「うちは昔っから来てる人ばっかりなんだよー。笑」なんていうセリフが飛び出てくる人が多いのですけど、、、、、、本当にそうでしょうか?
入口は急に増えない!出口を減らせ!
この数字をパッと言える先生は少ないでしょうけど、去年1年間で合計何人の新患さんが来院されたでしょうか?
仮に月の新患さんが20人前後の院であれば、新患さんは年間240人前後ってところでしょう。あるいは、月に30人前後新患さんが来ている院であれば、360人前後ってことになりますね。
では。。。
その240人だか、360人だかの去年の新患さんの中で今も通っている患者さんは何人くらい残っているでしょうか?(もっと言えば、一昨年の新患さんの中で、今でも通っている患者さんは何人くらいいるでしょうか?)
おそらく感覚とは違って、実はそんなに多くは無いと思います。
いや!ホントですよ?笑
レセプトを引っ張り出せばわかるのですから、ちゃんと1度本当に数え直すことをオススメします!
治療院業界というのは、飲食店みたいにずっと通っても良い業界と違って、患者さんの体から痛みが取れてしまえば、少なからず治療が終了という形になる人もいるので、どうしても通院が終了する患者さんは出ますし、それ自体は良いこととも言えます。
しかし、それ以外はどうなのでしょう??
通院終了するのはほとんど患者さんの自己ジャッジ
治療という観点からみると、先生の指示の元、患者さんが納得の上で通院を終了することはまったく問題ないのですが、多くの場合、患者さんの通院が終了するのは、患者さん自身の自己ジャッジです。
もちろん、行きたくなくなれば選ぶ権利は患者さんにあるのですから、行かなくなるのは確かに自由です。
しかし、「来たくさせることは治療院側の努力責任」ということを忘れてはいけません。
選ぶのは患者さんの自由だから、、、、、、なんて言って、患者さんに通院してもらおうとする努力をしないのであれば、当然毎月毎月の患者さんの流出人数は最大値になるでしょう。
人事を尽くして天命を待つ
そうではなく、患者さんの離脱を防ぐためにあらゆる努力・施策を行なって、患者さんが自己ジャッジで通院を止めてしまうのを少しでも抑えるのです。
しっかりとした通院指導、治療終了までの治療スケジュールの説明、忙しくて通院を忘れがちになってしまう患者さんへの電話やハガキ送付、休眠化してしまった患者さんへの呼び起こしハガキ、忘れられないための毎月のニュースレター配送、、、他にも沢山ありますが、あなたはどれだけそういった施策を打っているでしょうか?
これらを可能な限りしっかりと行うからこそ、それでも来ない患者さんに対して、初めて諦めがつくのです。
あなたは痛みの取れた患者さんが通院しなくなるのは仕方無い、、、と安易に考えてはいないでしょうか?(先生が通院終了して問題ない、と判断して指示するのは別ですよ?)
その前にやるだけのことをやる努力だけは、院内に用意しておきましょう。
まとめ.患者流出は最大の損失
あなたも良く分かっていると思うのですが、新患さんの集客はもっとも難しく、そしてもっとも費用がかかります。
そんな中、やっと来てくれた患者さんを簡単に流出させてしまうのは、治療院経営においてはかなりの痛手なのです。
新聞折込みやチラシポスティング、ネット集客や紹介など、、、入口を一気に増やすことは費用もかかるのですぐには難しいです。
それよりも、院の経営を安定させたいのであれば、出口のほうをしっかりと絞り込みましょう。
リピート率をしっかりと計測し、目標数値を定め、その数字に届いていないのであれば、まずはあらゆる施策を講じて、全体の平均来院回数を伸ばすのです。
それなら、多くの費用をかけないで今すぐにでも院内でスタートすることができます。
何故、新規集客という難しいことにばかり意識を向けてしまうのでしょう?
それよりも、まずはしっかりとあなたの院の土台を固めることから頑張ってみてくださいね^^
追伸
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思います。売上とは「治療技術」と「経営スキル」の掛け算です。あなたの友人にも整骨院経営の本物のノウハウを知ってもらうために最後に、下の「いいね」ボタンを押してもらえると嬉しいです。今後もガンガン情報を公開していくのでお楽しみに!