「絶対値」として見た時に自分の院のクオリティを上げていくことは当然大切ですが・・・
やはり、より大事なのはライバル院を「相対的」に上回ることのほうが経営的には大事だったりします。
治療院経営は基本的には地域ビジネスですからね。
自分なりに頑張ったからといっても、それでも同じ商圏内のライバルに負けていたら結局は苦しい立場に置かれちゃうわけですしね。汗
逆に自分的にはまだまだ行けると満足できていなかったとしても、地域ですでに圧倒的に1番であれば、経営的には商圏内において十分優位に立てるわけなのです。
地方で治療院経営をがっつり頑張っている先生の院が、圧倒的速度で成果が出たりするのはこの辺りの影響も強いわけです^^
逆にかなり頑張っているはずなのに、都市圏の先生だとなかなか目立った成果が出なかったりすることがあるのも、この辺りが影響していたりするわけですね。汗
そこで今回は周りのライバル院に対して優位に立つために、持つべき2つのリサーチの視点についてお伝えします。
普段リサーチなんてほぼしない・・・いやいや、そもそもリサーチって何すればいいの・・・?なんて先生も、この部分だけは少し意識してみてくださいね!
ライバルをしっかりとリサーチできているか?
ライバル院をリサーチしていく際に大事なのは「オフライン」と「オンライン」という2つの視点から、それぞれしっかりと考える必要があるということです。
どちらか一方だけのリサーチでは本当に大事なポイントを見落としてしまう可能性もあるからですね。
もちろんその際に、あなたが自分の院の戦略をオフライン中心に組んでいるのであれば、オフライン面からのリサーチをより重点に行えばよいですし、逆にあなたが自分の院の戦略をオンライン中心に組んでいるのであれば、オンライン面からのリサーチをよりしっかりと行う必要があります。
とはいえやっぱり、基本的には両方とも調べるべきですけどね!笑
特に、集客というのは相対的なものですから、ライバル院をしっかりとリサーチをした上で、それを上回ることは非常に重要です^^
本当ならライバル院だと想定している院の内部オペレーションのクオリティも知りたいので、ぜひ一度はリサーチとして実際に患者さんとして来院したいくらいですが、それはちょっと精神的なハードルが高かったりしますね。笑(でも、それでもできれば行ってみた方がいいです。)
素直に先方に連絡を入れて見学させてもらうことをお願いするか、誰か知り合いに代わりに行ってもらいましょう。汗
オフラインからのリサーチ
まずはオフラインでしっかりと調べて頂きたいのは、あなたが商圏だと判断している範囲にあるライバル院がチラシを配布しているか、ミニコミ誌に広告を掲載しているか?などです。
あなたがその商圏内に住んでいるのであれば、チラシやミニコミ誌があなたの家に入ることだってありますから手に入りやすいですね^^
あなたが遠くから院に来ているのであれば、院の近くに住んでいる患者さんに頼むなどしてチラシやミニコミ誌を貰うのも手です。これはお願いすれば割と普通に持ってきてくれます。(非常にありがたいことですね^^)
実際にライバル院がどんな内容のチラシ、どんな内容のミニコミ誌広告を出しているかなんて見てみないとわからないですからね。
しっかりと手に入れて、内容をチェックするようにしておきましょう。
その結果、ライバル院とはターゲットを変えるのか?訴求を変えるのか?オファーはどうなのか?真っ向から上回ることを目指すのか?と、いろんなことが検討できるようになりますよ!
それに加えて、できれば商圏内にあるライバル院の店頭まで実際に行ってみて、ブラックボードやカッティングシート、看板、タペストリーなんかも見てみてライバル院がどんなターゲティングを意識しているかなんかも見ておくのもよいでしょう^^(開業前の先生なら、商圏内でのターゲティングをズラすことで独自性を作りやすくもなりますしね!)
オンラインからのリサーチ
これは「あなたが狙っているキーワード」で検索した際にSEO上位に来る院がすべてライバル院となってきます。
実際の店舗の距離ではなく、ネット検索上の順位がより重要になると考えましょう。(とはいっても、最近のSEOの上位は他院というよりも、ホットペッパービューティーなどのポータルサイトばかりが上がってくることも多かったりしますけどね。汗)
そのうえで、上位に自分が割り込んでいけるのか?比べられた時に自分の院なりに魅力を打ち出していけるのか?などをしっかりと考えておきましょう。
特に昨今では、HP上における「差別化」の重要性が非常に増しています。
以前のように「見てもらえれば」来院してくれる時代は終わりつつあります。
これからは全部見て「比べられた上で選んでもらえる」HPを作っていかなければ集客に困ることになりかねませんよ!
またHPだけでなく、ポータルサイト内での露出も気になるところですね。
最近では少し影響が弱くなってきたとはいえ、エキテンで自分の院のある地域でライバル院がどれくらいの口コミや点数を集められているかはしっかりとチェックしておきましょう。
同様にホットペッパービューティーなどにも登録がないかしっかりとチェックして、口コミ数なども確認しておきたいところですね!
近頃でいえばホットペッパービューティーのほうが集客の勢いがありますから、忘れずに確認しておきましょう^^
あとは、Eparkさんなども気になるポータルサイトになりますね!
各種ポータルサイトで、あまりにも点数が高かったり、口コミをたくさん集めているライバル院があれば(そういった院はネット集客をしっかりと意識していることが多いので)、その地域で経営を行っていく際には、集客に苦労することもあるかも知れませんよ!
同様に、今どんどん影響を強めてきているMEOもしっかりと調べておきたいですね。
まだまだ力を入れていない院も多いMEOですが、力を入れている院はかなり力を入れて取り組んでいます。
MEOからの来院も実際にどんどん増えてきていますし、このあたりもしっかりとリサ―チの対象に入れてくださいね!
商圏内にすでに口コミが100件200件を超えているようなMEOに力を入れている院があれば、確実にライバルとなってくるので頑張りましょうね。笑
そして、忘れてはいけないのがPPC広告の有無です。
あなたが狙っているキーワードでライバル院がPPC広告を出しているか?(もしライバル院がどこもPPC広告を出してなければ、極端な話それだけでネット集客を有利に進めることも可能です。)
出しているのであれば、それはどんな広告文なのか?
広告表示オプションなどもしっかりと活用しているのか?
集客のターゲットなどは被っていないか?
などなど、、、実際に自分もPPC広告を活用する際にライバル院よりも魅力的な広告文の作成を目指せるようにしていきましょうね^^
また、競合が多くなれば多くなるほどPPC広告は仕様的に広告費が吊り上がりがちになってくるので、その辺りもしっかりと考慮しておきましょう。汗
まとめ.常に後出しできる権利を持っている
こういったリサーチを何故するかと言えば、それは調べた側が常に広告なんかを「後出し」できるようになるからなのです。
すでに市場に出回っている内容を見た上で、自分の院がそれを上回るものを考えた上で集客できるのです。(もちろん、あくまでも自分なりに「こちらの広告のほうが訴求力があるだろう!」と感じられる、という自己ジャッジに過ぎませんが。)
これってすごく優位なことだと思いませんか?^^
ついでに、ライバル院のターゲットや特色をしっかり把握できれば、自分の院の訴求をそこから外して独自性を打ち出していくことも可能ですよね。
特に開業前の先生なんかが「腰痛専門でやりたいなー」なんて考えていて、地域のライバル院を調べてみたら、商圏内に他に3つも4つも腰痛専門院があった・・・なんてことになったら大変じゃないですか。汗(腰痛専門とうたって得られるメリットがかなり薄まりますよね。汗)
他の地域をしっかりと調べれば商圏内に腰痛専門院が無い地域だってたくさんあるのですから、よっぽどの理由がなければわざわざそんなところで開業するのもしんどいだけですよね。
こういったことにもリサーチは役立つわけです。
敵を知り、己を知れば~~なんて名言もある通り、相手を知ることは非常に大切です。
面倒かも知れませんが、ぜひこういった地味な作業が経営に安定感をもたらすので、忘れないようにやってみてくださいね^^
この記事を通して、できる限りたくさんの整骨院業界に関わる人に、整骨院の経営のノウハウを届けていきたいと思っています。もし、記事が面白いと思ったのであれば、
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